2006年4月27日(木)
SB-220の修理
少し前に入荷していましたHeathkitのSB-220、修理が完了しました。例によって「いつでもええから」モードでしたので、ようやくです。
世界的にはTL-922よりもたくさん出回っていると思いますが、今回のものは、その中でもだいぶ程度の良くない部類だと思います。
まず外観では、上の写真では清掃後ですが、汚れが目立ちました。あとゴム足がないですね。そして中身ですが、えらいことなってました。
HVラインのパスコンが見事に吹っ飛んでます。どないしたらこんな事なるんでしょうか。チョークも焼け切れたんでしょう、フェライトビーズなんかでごまかされてます。
HVメータ用の抵抗も、とんでもないごまかされ方です。危ないなぁー、クリスマスツリーやないんですから(^^;
パスコンと二次チョークはこんな感じにしてみました。
ちなみにこのコンデンサ、新品で10本2000円!安ぅないですか?
HVメータ用抵抗ですが、1Wの4.7MΩが入手できませんでしたので、やむなく1/2Wのものを使いました。計算上は問題ないので、少しでも放熱するようにと基板から少し浮かせてます。
これだけダメージがあると真っ先に心配するメータですが、単体でチェックしてみたところ幸い断線・焼損はないようでした。
まずはタマを抜いて、200V配線で100Vを加えて各部チェック。問題なさそうなので200Vを入れてみると、右手の方でパチパチッという音とともにうっすらと煙が…慌てて電源を切り、HVが0になった(なるのがちょっと早いように感じたけど)のを確かめていろいろ調べていると、ケミコンブロックのここの部分をテスタ棒でつついたら「バチッ!」 おぉ〜コワ〜、HVメータ振ってへんのになぁ。
よく見てみたら、こんな事なってました。しっかり放電さして撮影したのがこれです。そうか、ケースを開けてインターロックの銅バーが接地した瞬間、小さくバチっていうたんも、これが原因やったんやな。というか、そもそもパスコンが飛んだりHVメータラインが飛んだりしたのも、これが原因やったんかも。
早速しつこいぐらいにしっかりハンダ上げし、他のケミコンの端子もすべて再確認しました。
そして改めて通電、CWモードでのHVです。
こちらはSSBモードでのHV。このまま30分ほど通電してみましたが、各部に異常はありませんでしたので、いよいよタマをさしてのテストです。
このようにタマがよく見えるのはいいのですが、ファンの風が押し込み方向ですので、全体がぬくくなって、熱風がフロントパネルをぬくめつつ上に出てきます。当時(旧FCC基準)はこれでも良かったんかなぁ?
ドライブ時のIpとIg(SSB)です。ちなみにEpは2500Vを指してました。
| BAND [MHz] | Out [W] |
|---|---|
| 3.5 | 950 |
| 7 | 1050 |
| 10 | 950 (14位置) |
| 14 | 1000 |
| 18 | 640 (21位置) |
| 21 | 820 |
| 24.5 | 900 (28位置) |
| 28 | 800 |
上記はいずれもTS-690で、内蔵チューナを使わずに100Wドライブしたときのものです。入力SWRは悪くても1.7以下でしたが、18だけはプレートチョークのホールにかかりかけなんかも知れませんね。←どこで共振するんか調べてません(^^;; 注視してたんですが、二次チョークからの発煙なんかはありませんでした。
小生が触らせていただいたSB-220はこれで3台目ですが、これは一番程度が良くありませんでした。おまけにファンの回転が少し遅いようで、連続送信したりすると心許ない感じです。でも、一分間フルパワーとかぐらいでは何ら問題はありませんでした。あとはアンテナをつないでどうなるかですが、そこはユーザさんに引き継いでいただくことにします。
このSB-220というモデルは、小生的にはケースの構造が気に入りません。筒状のカバーを前あるいは後ろから通す形でしめくくりなんですが、何度か手のひらを挟んでしまいました。軽い筐体ならこの構造もありでしょうけど、なんぼアルミいうてもそこそこの重さありますもんねぇ。そこらは922に軍配が上がりますね。あと1.8のないところが減点です。でも、それと冷却システム以外は気に入らんところは見あたらず、SB-2000なんかとは比較にならんくらい安心して使えそうです。さすがに世界中で愛用されるわけですわ。
投稿者 ji3kdh : 2006年4月27日(木) 23:54 カテゴリ : 自作 リニアアンプ タグ : SB-2000 SB-220 TL-922 コンデンサ
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コメント
確かにケースの開閉はじゃまくさい。でも、中へは手が入れやすかったのでは?
ウチにも一台昔ありましたが、人に譲ってしまいました。
(7年ほど前の話だったかも)
投稿者 じぇ : 2006年4月28日(金) 07:37
おぉっと、じぇさんとこにも存在してたことがありましたか! そうですね、筒っぽ以外は確かにやりやすい方ですね。922よりだいぶ軽いですし。
あと書き忘れですが、プレートVCにバーニアが入ってないので、特にハイバンドではチューンがクリチカルですね。この点も922に軍配が上がるかな。このツマミは指で回すと言うより、手でぐっと握って手首で微調整する形が楽です。
投稿者 JI3KDH 杉山 : 2006年4月28日(金) 23:43
修理ご苦労さまです。いつもながら結果をうまくまとめておられますね。
平滑コンデンサが時々働かないってことは、B電源が脈流のまま印加されていたと言うことですね。電源投入時のサージ電圧も吸収できないし、おー怖。
私は、どうもキットもんは苦手なので手を出しません。
(丁寧に組んでくれたモノならいいのですが、雑なのは全部やり変えたくなるからです。)
投稿者 大宇陀のおっさん : 2006年4月29日(土) 01:32
おっさんさん、ALL JAの合間にご覧いただいているのかな?(^^) 確かにキットものはそういうのがありますねぇ。Heathkitでしたら小生的にはあまり気になりませんが、今回のものは電源まわりの配線の取り回しもあまり良くないので、徹底的にという思いが頭をよぎったことも事実であります。数秒後、目をつぶってフタをしたわけですが…高圧部・高周波部でなければ良しとしております(^^; 922のとこでも書きましたけど、メーカ製でもええ加減なんはいっぱいありますねぇ。。。
投稿者 JI3KDH 杉山 : 2006年4月29日(土) 09:28
実はウチにもあったんです。
確かにプレートの同調は取りにくかった。
クイックQSYはかなり修行が必要かもしれません。
#某922みたいに印を書いた紙を挟んで・・というのが難しいでしょうね。
投稿者 じぇ : 2006年4月29日(土) 10:35
そうですねー、でもまぁその気になれば、フロントパネルを加工してバーニアダイアルを組み込むって手もあるかな。うん、次の機会があったら、それ考えてみよう。
投稿者 JI3KDH 杉山 : 2006年4月29日(土) 21:24